【ライブレポート】全員の思い出に残るライブを。『MEMORIALIZE vol.3』の1日を徹底レポート!

ライブレポート

植松優斗氏が主催する音楽イベント「MEMORIALIZE」が12月18日(水)、yogibo HOLY MOUNTAINでvol.3が開催された。

今回で3回目となるこのイベントのテーマは、『MEMORY(思い出) × REALIZE(実現する)』。観客・出演者・スタッフ全員の思い出に残り続けるライブイベント。そんな一日に出演した全5アクトの様子を完全レポート!ぜひ隅から隅までじっくりとお楽しみください。


●ネオンに恋して

この日の幕開けを担ったのはネオンに恋して。冒頭からミラーボールが煌びやかに光ると、キャパ240人のHOLY MOUNTAINが一瞬で数千人、数万人規模のホール、アリーナ、いやドームの空間のように見えてくる。「音楽に酔いしれて、ベロベロに酔っぱらってみませんか?」と煽る しっぽ(Vo.)の言葉通り、2曲目の”レモンサワー”は聴いているだけでほろ酔い気分になってしまう。

彼らがカバー曲に選んだのは、Original Loveの”接吻”。2人の歌が良いのはもちろんなのだが、何よりアレンジが素晴らしい!続く”声を重ねて”でも2人の歌声の相性の良さを感じさせらせる。
トッパーに相応しい、1バンド目にして今日一番の祝祭感を感じさせてくれた。

■セットリスト
1. ミラーボール
2. 深夜のレモンサワー
3. 月夜に染めて
4. 接吻(cover:Original Love)
5. 声を重ねて
6. 好-hao-


●Poppin’ Canvas

フィンガー5の”恋のダイヤル6700”で入場したPoppin’ Canvas。
ドラムソロから始まり、ピアノとのセッションにつながる1曲目、自己紹介代わりの”Let’s Poppin!”と”私たちの宣誓”で、早速その圧倒的な声量と2人にしかできない演奏を見せつける。

ピアノとドラムの2ピースバンドという、あまり見かけない編成。生で聴くとより実感できるのだが、たった2人とは全く思えないほどの迫力。それは単純に音量の問題ではなく、2人がその瞬間に生み出す音符と休符が完全にマッチし、完璧な掛け算でフロアに届いていたからだと思う。
2人が選んだカバー曲は、大好きなアーティストだというTOMOOの”泳げない”。丁寧な演奏と表情から、静かながらも半端ない熱量が感じられた。ラストナンバー”今すぐ伝えたい1のこと”では会場全体で手拍子が自然と巻き起こり、彼女らの楽曲が持つエネルギーが爆発していた。

■セットリスト
1. Let’s Poppin!
2. 私たちの宣誓
3. 今を歌う
4. 泳げない(cover:TOMOO)
5. 透明
6. ヨゴトヅキ
7. 今すぐ伝えたい1のこと


●夜更け

3番目の登場は、『MEMORIALIZE Vol.1』にも出演した夜更け。オープニングナンバーに選んだのはカバー曲でヨルシカの”冬眠”という、何とも彼女たちらしい楽曲。というのも夜更けは普段のライブでは、この曲を登場時のSEとして使用しているのだ。2曲目”ずっと”では、ぱぬ(Vo.)の可愛らしくも寂し気な歌声と、その魅力を最大限伝える楽器隊の完成度がとても高くて驚いた。

ライブを通して観客が身体や頭を揺らしているのがとても印象的だったが、それは彼女らの楽曲がポップでキャッチーで、楽しいものだという何よりの証明だと思う。夜更けの時間帯にピッタリなのは間違いないのだが、個人的には午後14時ぐらいの真昼間にも聴きたくなるバンドだ。マイクスタンドにかかっていた象のぬいぐるみが可愛かった。

■セットリスト
1. 冬眠(cover:ヨルシカ)
2. ずっと。
3. カフェテリア
4. 素直だったら
5. 君のもとへ
6. 愛してみたんだ


マーマレードペンギン

Gt.Vo.夷子の体調不良に伴って、急遽スリーピースでの出演となったママペン。ライブ前は若干心配もしていたが、第一音が聞こえた瞬間にその心配は吹き飛んだ。3人のハイテンションに合わせて、拳が上がる会場。等身大で「誰かの支えになりたい」想いで歌うその姿は最高にかっこよかった。

そんな彼らが選んだカバー曲はFOMAREの”Lani”!「3人体制で初めてコピーした曲」とMCでも話した思い入れのある楽曲で今日一の熱量をはじき出す。そのまま疾走感溢れるナンバー”夜よそのまま”、”疾走讃歌”と続く流れは、「流石ママペン」と言わざるを得ない盛り上がり。
3人編成は「最初で最後」とMCで話していた通り、次回はまた4人揃ったママペンでMEMORIALIZEに出演してくれることだろう。楽しみにしてるぞ!

■セットリスト
1. まだまだ
2. Be Star
3. Lani(cover:FOMARE)
4. 夜よそのまま
5. 疾走讃歌
6. 超えて
7. Good-bye My Fancies


●Sweets

この日のトリを務めたのは、ピアノポップバンドSweets。全員サンタ帽子を被っての登場で早速フロアを沸かしていた。1曲目の”Snowing”から圧倒的な演奏力とミラーボールを使った演出は、まるで本当に雪が降っているかのように思わせた。見事なまでの「クリスマスライブ」の幕開けだった。

個人的ハイライトは、彼らが選んだカバー曲、くるりの”ロックンロール”。言わずと知れた名曲だが、完全にSweetsの音楽になっていて鳥肌が立った。ライブ本編は先の音楽コンテストでグランプリを果たした”Clover”で大団円。すぐさま起こるアンコールの拍手には、アップテンポな”Draw Out”で応えた。ポップでロック、そして間違いなく全員の思い出に残った『MEMORIALIZE』な一日をカラフルに彩って締めくくった。

■セットリスト
1. Snowing
2. 赤い風船
3. Coffee
4. ロックンロール(cover:くるり)
5. 二人花火
6. Clover
Enc. Draw Out

●MEMORIALIZE vol.3

会場:yogibo HOLY MOUNTAIN(大阪市)
公式HP:https://withongaku.com/memorialize/
主催:植松優斗
ダイジェスト映像制作:ルナ
テキスト:たっぴー(with音楽)
タイトルとURLをコピーしました