2023年8月12日、18時。
ELLEGARDEN、夏の大型ライブツアー『Get it Get it Go! SUMMER PARTY』大阪・舞洲公演が始まった。
公演情報
■会場:大阪・舞洲スポーツアイランド 特設会場
■日程:2023年8月12日(土)
■時間:開場 16:00 / 開演 18:00 / 終演 20:00
引用元:https://ellegarden.jp/
ライブ開始!1曲目は…
予定時刻ほぼオンタイムでライブスタート。
歪みまくったギター、異様なドラムビートの登場SEが流れ出すと、ステージ後方のLED画面にはエルレの象徴ともいえる海賊旗のロゴマークが浮かび上がる。
2万5千人の大歓声の中、ステージに4人が登場したあの光景を見られただけで、「あぁ、来られてよかった」という率直な感想で頭がいっぱいだった。
1曲目は新譜から”Breathing”。
私はエルレを見るのが初めてだったので、十数年前に大暴れしていた「伝説のバンド」というイメージをまだ持っていたが、このライブの幕開けに新曲を持ってきたことで「現役のバンド」であることを見せつけられたような気がした。
そして畳みかけるように”Space Sonic”、”Supernova”と過去の曲。それもアッパーチューンを出し惜しみなく連発。
特に”Supernova”は復活ライブの1曲目であり、ファンの中でも大切な1曲。この曲で始まるライブをどれほど夢見てきたか。それは叶わなかったけど、やっぱり4人の演奏を目の前で聴けたことに変わりはない。本当に感動した。
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ティダ・ラ・バダ!
続く”チーズケーキ・ファクトリー”、”Mountain Top”は新アルバム『The End of Yesterday』収録曲。サビで否応なくジャンプさせるような2曲で会場が多幸感に包まれる。
特に前者は歌詞中にライブタイトルでもある「Get it Get it Go!」というフレーズがあり、そこを観客に歌わせるような作りになっているのが、またなんとも言えない感情にさせてくれる。
正直な話、新曲は聞けなくてもいいから、”あの時”の曲をふんだんに聴かせてくれ!と思っていたが、終わってみると新曲が結構良かった、という感想になっている。
まさに「現役のバンド」。
そこからの6曲は凄かった。
”Fire Cracker”、”Stereoman”、”風の日”、”The Autumn Song”、”No. 13”、そして”Missing”。
活休前の人気曲のオンパレードだ。
いろんなアーティストのライブ行ってきて、毎回思うことだけど「飛ばしすぎじゃない?後半盛り上がる曲なくなるよ?」って今回も思うほどこのブロックは超盛り上がった。
「完璧な夏だ。」
細美がそう言って歌いだしたのは”Perfect Summer”。
「こんな夏の曲を歌いたい。永遠に続く音を作り出したい」
彼に「走馬灯に出てくる」、とまで言わしめた、まるで天国のような美しさだったこの日の夕陽を受けて聴くこの楽曲が、観客全員の気持ちを穏やかに。そして沈むとともに必ず終わってしまうライブに対して悲観的にした。
あの時間は天候・時間・音楽・そしてあの場にいた2万5千人+4人の1人でも欠けると発生しなかっただろう。
本当に奇跡のような時間だった。
夏だけど。
「夏だけどお前らに1,000個のプレゼントを持ってきたぜ」
最高にかっこいいMCの後にファンに贈られたナンバーはもちろん”サンタクロース”。
中盤、細美が歌詞を飛ばしてしまい「この曲はちゃんと伝えたい」と急遽初めから演奏しなおすという、観客にとってはラッキーハプニングもあり、素敵な空気が流れていた。
MCからやり直すのはウケた。
続く”Sliding Door”、”Salamander”で会場の温度を上げていくと、その後の”ジターバグ”でそれは最高潮に!ダイバーで前が見えない見えない笑
自身の頭を自衛しつつ、しっかり大合唱。最高でした。
”虹”ではダイバーこそ減ったものの、ライブ終盤の雰囲気が立ち込める会場の温度は一切下がる気配はなかった。
そして”Make a Wish”。
この曲を歌う前のMCで「小さな願い事をしよう」と細美が口にしたのだが、そのタイミングで多くのキッズたちがリフトオン!笑
思わず「もうちょっと喋るからまだ降りてていいよ笑」「君らがよくても下の人が大変だから」と言われる場面も。
この曲がELLEGARDENとそのファンにとって大好きな曲だし、不動のアンセム的な位置になっているのがよくわかるやりとりだった。
その後の、大大大合唱とモッシュダイブに関しては書く必要はないかと思いますので。。。
本編終了へ
2万5千人の「小さな願い事」を受け取ったエルレは代表曲”スターフィッシュ”を演奏し、会場を盛り上がりのピークに持って行った。
本編ラストは、いずれも新曲である”瓶に入れた手紙”、”Strawberry Margarita”を歌って締められた。
金星
アンコールはびっくりするほどすぐに4人が登場してくれた。
少し話して、アルバムを象徴する曲でもある”Goodbye Los Angeles”を披露。
そして、これまた過去の名曲”Marry Me”、”Pizza Man”を演奏した。
後悔が残らないように、皆が思うがままに動く・飛ぶ・歌うをする、全くそろっていない一体感は、何にも代えがたい感動を生んでいた。
このアンコール2曲目はこの数日前の韓国のフェスで大盛り上がりを見せたため、嬉しくなって日本でも披露したらしい。
正真正銘最後の曲は、Wアンコールで披露した壮大なバラード”金星”。
ねぇ この夜が終わる頃
ELLEGARDEN “金星” Written by Takeshi Hosomi
僕らも消えていく
そう思えば 僕にとって大事なことなんて
いくつもないと思うんだ
心に刻むように皆が聴き入り、そして最大限感謝を伝えるように腕を振る。
まだ8月の中旬に差し掛かるころだが、真夏の感動的なフィナーレがそこには確かにあった。
細美が何度も話してくれた、
「またやろうぜ!」
という言葉を胸に、私はこれからも人生の節目節目にエルレを思い出して聴くのだろう。
その時聴くのは”金星”なのか、”高架線”なのか、”Make a Wish”なのかはわからないけれど。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
セトリを書いておきます。
Setlist
1. Breathing
2. Space Sonic
3. Supernova
4. チーズケーキ・ファクトリー
5. Mountain Top
6. Fire Cracker
7. Stereoman
8. 風の日
9. The Autumn Song
10. No.13
11. Missing
12. Perfect Summer
13. サンタクロース
14. Sliding Door
15. Salamander
16. ジターバグ
17. 虹
18. Make a Wish
19. スターフィッシュ
20. 瓶に入れた手紙
21. Strawberry Margarita
enc
22. Goodbye Los Angeles
23. Marry Me
24. Pizza Man
25. 金星
ではまた!
たっぴー