【名盤レビュー】やっぱりゴイステの『さくらの唄』が一番好きって話

ディスクレビュー

『ロック』の原点な曲

BABY BABY

みなさんはどんな曲で『ロック』というジャンルにハマりましたか?

ブルーハーツの”リンダリンダ”の人もいれば、BUMP OF CHICKENの”天体観測”の人、ELLEGARDENの”スターフィッシュ”の人もいるでしょう。

もちろん、ニルバーナの”Smells Like Teen Spirit”の人もいるし、ビートルズの”Twist and Shout”の人もいると思う。



私はというと、GOING STEADYの”BABY BABY”なのです。



『音楽』の原点、『バンド』の原点はまた別の曲だったりするけれど、『ロック』の原点というとこの曲なんです。


そう言われると分かってくれる人もいるんじゃないでしょうか?

1996年、バンド結成。2003年、解散。

活動期間は約7年と決して長いとはいえない <青春パンク>バンド、GOING STEADY

ミネタカズノブさんを中心としたそのバンドは、当時の若者(だけじゃないと思うけど)に絶大な影響を与えました。

そんな通称『ゴイステ』の2枚目にして最後のアルバム『さくらの唄』。


私の『ロック』の原点、“BABY BABY”が収録されている、この名盤の良さを今の子たちに少しでも知ってほしいと思い

全11曲の中から、3曲を取り上げて、簡単に紹介させていただきます!

1 アホンダラ行進曲

静かなギターが鳴り響き、ドラム、ベースが入るバラード調のイントロから始まるこの曲。

アルバム1曲目のこの曲を聴くといつも、キャパ150人くらいの小さなライブハウスで聴いてるような感覚になるのは私だけでしょうか。

まだ見ぬ明日に 何があるのか
何があるのか 僕は知らない
待つべきなのか 向かうべきか
薄ら笑いで 歩いてゆこうか

アホンダラ行進曲 – GOING STEADY

私はアルバム1曲目は、勇気の出る前向きな曲が相応しい派なんですけど、

”アホンダラ行進曲”はその点ピッタリだと思っています。


不安な時も、とにかく前に進む。

一日半歩でもいいかな前に進もう。

そう思える、素敵な青春応援歌です。



2 BABY BABY

思わずサビを歌いたくなるイントロのギターリフ。

ミネタさんによる天才的なラブソング。

荒々しいドラム、と全てが完璧なパンク、そして『ロックソング』だと思う。

聴けば心が揺さぶられること間違いなし!

名曲です。


歌だけじゃなくて、楽器もしっかり聴いてね。

最高だから。

語ることはありません!

3 銀河鉄道の夜

私が高校時代に、一番ライブハウスで聴いた曲です。

いろんなコピーバンドが出ているイベントで、
一日1バンドは絶対、”銀河鉄道の夜”をコピーしていました!


この曲は歌詞が素晴らしくて、、、

ミネタさんの情景描写、そして韻の踏み方が上手いことがよく伝わる詞世界です。

日々ひび割れ柿ノ実 夕焼けて夜は来た
空水色オーロラ蜂蜜に濡れた月
赤レンガ煙突の上 ガイコツが踊ってる
ハロー今君に素晴らしい世界が見えますか

銀河鉄道の夜 – GOING STEADY

非現実的で奇妙な世界観を描き、それを<素晴らしい世界>と歌う。

そんな世界で
<銀河鉄道の夜/僕はもう空の向こう飛び立ってしまいたい/あなたを想いながら>

と、<あなた>への愛を不器用に伝えるさまが、これ以上ないというくらい美しい、、、


多分私を含め、ミネタカズノブが好きな人は彼の『不器用さ』が好きなんだと思う。

おわりに

めっちゃ簡単に、ですが名盤『さくらの唄』の紹介でした。



私は音楽のジャンルの定義ほど、難しいものはないと思っていて。


特にここ数十年の日本においては、『J-POP』という言葉が定着したことで『ポップス』と『ロック』の境界線がとても曖昧になっている気がしています。


ここでその答えを書けるほど簡単な問題ではないけれど、


個人的な結論としては、

ジャンルなんて、昔の誰かが決めたいように決めただけで、本来なかったもの。だから曖昧なままでいい!

元も子もないけど、そう思っています。


これは『○○』のジャンルだから聴かない、とかその逆もなんかもったいない。


ジャンルにとらわれず、良いと思ったものを良いと言えるようになろう!


ってことです。




ではまた!

たっぴー

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